甘やかしていいの?

今回のテーマは「甘やかす」です。

子育てをしていて、子どもをどこまで甘やかしていいのか?という疑問を持ったり難しいと感じられた経験があると思います。

甘やかしすぎたらすぐ他人に頼る甘えたちゃんになるのでは、と不安になるけれど、子どもがかわいくて、つい甘やかしてしまう。

逆に、もっと子どもの言うことを聞いてあげたいけれど、余裕がなくて、つい「自分でしなさい」と冷たくあしらってしまうということもあると思います。

「甘やかす」とは

例えば、小学6年生の息子に「抱っこしてほしい。」と言われた場合。

小学6年生にもなった息子を抱っこしてよいのか?迷いどころだと思います。

大切にすべきは無条件の愛情

そもそも、人間には「甘え」というものがあります。これは無条件の愛を求める欲求です。

自分は愛される価値がある人間なのか、ということは誰しもが確認したい重要事項なんです。

子育てにおいて、また、一般的な人間関係においてこの「無条件の愛」は、何ものにも替えがたい最高のものだと考えています。

自分は何もしなくても相手から愛情のあるかかわりをしてもらえるという経験が「ありのままの自分は愛される価値のある人間である」という自己イメージを与えてくれます。

しかし、何かをすれば褒められる、何かをすれば愛情を受けられる、という条件付きの愛は「自分はこれをしないと価値のない人間である・ありのままの自分は愛される価値のない人間」というイメージを持たせることになるので、自己肯定感を与えることにはなりません。

抱っこしてあげてください

とは言うものの、小学6年生の息子を抱っこする?

と思われる方が多いかもしれませんが、結論は見出しに書いているとおり、できれば抱っこしてあげてください。重かったらハグでもいいので笑。

小学6年生であっても大人でも、誰かにハグされたり抱っこしてもらうと愛情を感じますよね。逆にそれを拒まれたらどうでしょうか?

小学6年生で親に抱っこを求めることは、違和感を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その欲求を満たしてあげなければ次の段階に進むのを先延ばしにしているだけになりますし、ますます「自分は愛される価値のない人間」というイメージを強めてしまいます。

相手の気持ちを大切に

当たり前のことを敢えて書きました。

相手の気持ちを大切に、できることは応える。そういうスタンスが子どもを精神的に成長させます。

もちろん、何でもかんでも許すことは不適切だと思います。

例えば、他の子にわざと怪我をさせたとき。

他人を傷つける行為は許してはいけないと思います。しかし、この場合でも、その子がなぜ他人を傷つける行為をしたのか、その理由を考えてください。そのうえで、その行動をとることなく、社会的に適切な解決方法をとることができるように教えます。

行動には必ず理由があります。その時の気持ちを大切にしてもらえた、という経験が子どもを成長させると思います。

甘えの欲求を満たす〇 気持ちに寄り添う〇 

不適切な行動を許す✖ なんでもほしいものを買い与える✖

甘えを満たすために

甘えを満たす。要するに「自分は愛される価値のある人間だ」と安心させること。

これには、まず近しい養育者の無条件の愛を感じさせることが大切です。

そして、これは一般の人間関係にも応用できます。

他人をありのままに愛することは誰にでもできることです。

もちろん、時間的・経済的・能力的に要求にこたえられないことも多々あります。ですが、そういうスタンスで人間関係を築いていくと、良好な人間関係を築きやすく、自分自身が愛される人間になっていくのだと思います。

今回は、最近の自分のテーマである「自己肯定感」「甘え」について書かせていただきました。

これも子育てについて考えるきっかけにしていただければ嬉しいです。