バルシューレ 2

御礼

先日、姫路市東今宿の児童発達支援・放課後等デイサービス事業所SUNRISEさんの代表と児童発達支援管理責任者の方に、当事業所にお越しいただきました。昨年の児発管研修の際にお出会いしたのをきっかけに交流を持たせていただいております。この度は我々の事業所のオープンをお祝いくださり、結構なものまでご準備くださいまして、本当にありがとうございます。

SUNRISEさんは、我々の事業所にまだエアコンがついていないころに、施設づくりのお手本として見学に行かせていただきたいという意向を快く承諾くださり、以降も、困りごとがあるたびに多くのことをご教授いただいております。

非常に熱心に業務を行っていらっしゃるSUNRISEさんを見習い、我々も、良い施設になれるよう努力してまいります。

ちょっと詳しめに

さて、今回のテーマは三週前のブログに掲載しました「バルシューレ」です。閲覧されてご興味をお持ちの方がいらしたということで、今回は少し、内容を掘り下げて書いてみます。

バルシューレは、上に掲載しました、「スキャモンの成長曲線」に基づき考案されたプログラムです。「スキャモンの成長曲線」のグラフは、20歳時の発育を100とした場合、発達はどのような時期にどの程度進むかということをグラフで示したものです。この中で「神経型」は脳や神経の発達を、「一般型」は骨格や筋肉など身体の発育を示しています。

「神経型」に注目すると、おおむね7歳(小学校2年生程度)の時には、成人の90パーセントが完成していることがわかります。一方、「一般型」に注目すると、7歳時での発育状況は成人の50パーセントに満たない状態であることがわかります。この時期に、体力を向上させるメニューをバリバリこなしても、さほど体力の向上は見られない可能性が高く、逆に、活動にエネルギーを消費し、体の発育のためのエネルギーが減り、悪影響を及ぼすことも考えられます。

バルシューレは、本格的な個別のスポーツの訓練とは異なり、脳と身体の発達のタイムラグを考慮して、幼少期に様々なゲーム空間で多様な運動経験やゲーム経験を積むことで、スポーツをするための基礎を身につけることを目的としています。

特に、認知機能がほぼ成人と差のなくなってくる小学校低学年の時期に、様々な大きさ、重さ、硬さ、感触などの異なるボールに慣れ親しむことによって、ボールごとの軌道や転がり方、投げる際の力加減など、また、それに加えて、チームプレーでの位置取りや時間感覚などを無意識的に学習することで、球技全般の基礎的な力を伸ばすことは有効であると言えます。

昨日、格安でボールがたくさん入ったおもちゃが売っていましたので、購入しました。これは、よくボールプールに使用されている、当たってもさほど痛くないボールです。例えば、的を数個用意しておいて、2チームに分かれて、投げたり転がしたりして、より多く的に当てた方のチームが勝ち、という単純なゲームを行います。

2チームに分かれるというのが、手を抜かずに取り組むための仕組みとしては最も簡単であると思います。また、別の方法として、的に当たれば音が鳴ったり、悪者の絵が描いてある的が倒れたりと、快感を得られるような仕組みがあれば、対戦相手がいなくても、集中して楽しむことができます。

私は、このボールを見たとき、狭い空間で私が的になり、こどもたちが私に向かってボールを投げ、先に3つ当てた方が勝ちという、1対1の対戦型ゲームを思いつきました。私は逃げ回るのが結構得意なので。いや、変な意味ではなく。

まずは、楽しいこと。こどもたちも大人も楽しんで、一所懸命に活動をしているうちに、様々なスキルが身についていきます。楽しいことはみんな一所懸命できますので。

あ~。4月が待ち遠しいです。