アンガーマネジメント 1

怒りたくないのに怒ってしまう!!

どうして!?

 できれば平穏に暮らしたい。自分の大切な人には優しくしたい。でも・・・気づけば毎日怒ってしまっている。

 心当たりがない方は、今回の記事を読む必要はありません・・・。

 これを読み進めておられる方は、お心当たりがあるということで、今回はアンガーマネジメント「怒りの管理」のお話しをしてみたいと思います。

 この記事を読んでいただければ、怒りに対する考え方が変わり、怒りにくくなります。そうなれば、家庭が和やかな雰囲気となり、みんながリラックスして過ごすことができ、穏やかな気持ちでアセチルコリンを量産しながら過ごせるのではないでしょうか。

怒りは「2次感情」なので、コントロールできる!!

 まず、「怒り」の正体は?

 それは、「否定的な1次感情が芽生えたときに自らが生み出す、甘えを原因とする2次感情」であると考えます。そしてそれには「信念」と「防衛」が深く関わっているようです。

 これだけでは少しわかりにくいと思いますので、以下、少し長くなりますが説明いたします。

 「信念」というのは、自分がこうあるべきと思っていることのことを言います。例えば、「家事は女性がすべき」とか、「年長者には敬語を使うべき」というようなものです。

 その、自分の信念に反することが起こったとき、「怒り」の感情が芽生えるということです。

 「信念が強い」というのは、一見、良いことのように思えるかもしれませんが、それを他者にも当てはめてしまうと、相手の考え方を認めることができず、怒りやすい人、になってしまう危険性が高いのです。

 「防衛」についてですが、例えば「悲しい」「不安」などは、何かが起こったことに対して芽生える「1次感情」なのですが、否定的な感情が高じたときに「怒り」を自分自身が生み出している、という考え方があります。

 例えば、仕事で疲れて帰ってきたのに、家族に冷たい態度を取られた、という場合「疲れて帰ってきているのに、その態度はなんだ!」と怒りたくなります。この場合は、「悲しい」「むなしい」などの一次感情が発生し、それを本人がうまく認識できず、攻撃的に相手に自分の欲求を満たさせようとして「怒り」を生み出しているのです。まさしく、相手に対する「甘え」であると言えます。

次回予告「アンガーマネジメント 2」

 今回は「怒り」が生まれるメカニズムや、その正体についてのお話しでした。

 実際に「怒り」の感情が出てきたときに、この「怒り」の原因は何なんだろう?と考えてみてください。最近怒ってしまったことを思い出してみてもいいでしょう。

 これは「悲しさ?」「悔しさ?」「不安?」???考えてみれば、だいたいこのあたりの感情なのではないでしょうか?もしかしたら、自分の信念を他者に押し付けてしまっていたのかもしれません。

 次回は「アンガーマネジメント 2」として、「怒り」のコントロールの方法のお話をしようと考えております。そちらもぜひご覧ください。