はじめまして

 はじめまして。合同会社クロワッサンの髙橋と申します。この度、西脇市に「こども教室エール」という名称で、指定放課後等デイサービス事業所を立ち上げる予定です。

 教室のオープンは、本年の4月を予定しております。

 現在、児童発達支援管理責任者の阿江とともに、オープンに向けての準備をしております。

 当ブログには、我々が事業を通して日々学んだことや気づいたことを掲載し、事業者だけでなく、広く一般に障害という「個性」についての考え方や、それに関する情報について皆様にも知っていただけるよう、毎週1回以上、新しいものを発信していきます。

 とはいえ、オープンまでの時間はこどもたちの利用はないため、雑多な内容になるかもしれませんが、できるだけ皆様の興味や関心のあることを発信できればと考えておりますので、たまにチェックしていただき、施設の準備の進捗状況を知っていただいたり、発達障害を中心とした「個性」について、一緒に考えていただければ幸いです。

 さて、初回のテーマは「個性」です。

 私と、児童発達支援管理責任者の阿江は、一昨日まで放課後等デイサービス事業所で児童指導員として勤務しておりました。放課後等デイサービス事業というのは、主に発達障害等の「障害」のある小学生から高校生のこどもたちが、放課後や長期休暇中の日中に利用する、児童福祉サービスの一つです。そこでたくさんのこどもたちと関わり、日々「個性」ということについて考えてきました。

 発達障害には、自閉スペクトラム症、注意欠如他動症、限局的学習症、発達性協調運動症などがあります(呼び方はいろいろあります)。

 今でこそ「発達障害」という言葉をよく耳にするようになりましたが、一昔前まではあまり認知されておらず、「ちょっと変わった人」というような表現をされていました。

 例えば、目線を合わさずに会話し、特定のものに強いこだわりを持っている人、授業中に何度注意されても立ち歩いてしまう人、算数だけが苦手な人、球技だけが極端に苦手な人、のように、「身体障害や明らかな知的障害だというようなわかりやすい状態」ではなく、非常に個性的に見えて、周囲からの理解が得にくいのが、発達障害の特徴と言えます。

 これを読んでおられる大人の皆さんには心当たりがあるように、つまり、最近「発達障害」という言葉が広く通用するようになったが、同じような「個性」を持った人は昔からいた、ということです。

 上に挙げた例は、自分がこどものころに、実際に気になっていた人たちです。しかし、当時は発達障害についての理解はなく、なんか違うな~と感じているだけでした。そういう子は、疎外される対象になりやすかったのは、皆さんが想像されるとおりだと思います。

 しかし、時代は変わり、いま「発達障害」という言葉が一般に理解されるようになってからは、発達障害は基本的に先天性で脳機能の違いによることが、多くの研究により分かってきました。

 脳機能の違いがあれども、支援の仕方次第では生活能力が身につき、成人すれば一人の社会人として生活することが可能です。しかし、その違いを理解されず、周囲から疎外され孤立し、適切な支援が得られない場合、二次障害として、人とうまく関われなくなったり、自尊心が低く、何もする気が起こらないようになったりと、成人しても生活能力が低いまま、その後も多くの支援を受けなければならず、自由な生活ができないということにもなりかねません。また、その程度が大きくなると、犯罪など、社会に対して不適応を起こすケースも出てきます。

 私が児童指導員としてこどもたちと関わり、感じたのは、「障害のある」人は、非常に個性的であり、「障害」と言われる部分については極端に苦手であったりできなかったりするが、逆に、得意なことは私が想像できるレベルをはるかに超えていく「天才」的な部分も持っているということです。

 一般的に音楽的な才能がある人は、空間認知能力が高いこと、自閉傾向のある人は感覚が過敏であること、などが知られています。そのような個性をお持ちのこどもたちとたくさんの関わりを経験し、その天才的な個性に触れてきました。

 作曲家や詩人など、芸術性の高い分野では、非常に個性的な人が評価を受けます。しかし、個性的が故に、批難されることも考えられます。

 我々の経営理念は「個性を尊重し合い、支え合いの精神をもっていきいきと生きることができる明るい社会の実現」です。非常に個性的な人たちの才能を発揮できるようなサポートをまずはしていき、そして、「障害」と言われていなくても人はみんな個性的な存在であり、誰しも得意なこと苦手なことが違いますので、その違いをみんなが認め合えるように情報を発信し、明るい社会の実現に尽力いたします。

 経営理念を達成するためには、まずは我々が人間についての理解を深めることが大切であると考えております。今後も勉強を重ね、当教室に来てくださるこどもたちにはより質の高い支援をし、我々の経験に裏打ちされた知識や支援技術が社会の役に立っていくよう、努力してまいります。

 初回ということで、気合が入りすぎて長くなりました・・・。文章を見返してみても、やや支離滅裂で読みにくいですが・・・。今回は、我々の熱意が伝われば良しとします。しかし、今後は徐々に文章能力も向上させ、もう少し短く、読みやすくしていきます。

 また次回の投稿を見ていただければ嬉しいです。

                                    文責 髙橋